子育ては思ったよりも難しいものです。
こうしたい、ああしてあげたい、と理想の親を目指して、一生懸命子育てをしている中で、うまくいかなくて、感情的にどなったり、時に叩いてしまうことがあるかもしれません。
「なぜ、体罰をしたらいけないのか」、「体罰や暴言が子どもに及ぼす悪影響」と「体罰等によらない子育て」の方法についてお伝えします。
体罰とは
言葉で注意したけど、言うことを聞かないので頬を叩いた
掃除をしないので長時間正座させた
宿題をしなかったので夕ご飯を与えなかった
友達を殴ってけがをさせたので、痛みを教えるために殴った
子どもの心を傷つける行為とは
つい「お前なんか生まれてこなかったらよかった」と言った
※道に飛び出しそうなので腕をつかんだ、というのは体罰ではありません
体罰が及ぼす影響
藤原武男他による2017年の調査「幼児に対する尻叩きとその後の行動問題」によると、親から体罰を受けていた子どもは、全く受けていない子どもに比べ、「落ち着いて話が聞けない」「約束を守れない」「感情のコントロールが苦手」という問題行動をとるリスクが高まることが分かっています。
体罰・暴言は子どもの発達に深刻な影響を及ぼします。親は「愛の鞭」のつもりでも、目に見えない大きなダメージを与えているかもしれないのです。
子ども時代のつらい経験により傷つく脳

提供:福井大学 友田明美教授
▲厳しい体罰により、前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)の容積が19.1%減少。言葉の暴力により、聴覚野(声や音を知覚する脳部位)が変形
体罰等によらない子育てとは
子どもの話をまず聞きましょう。子どもの気持ちや考えに耳を傾け、気持ちを受け止めることから始めましょう
「言うことを聞かない」にもいろいろあります。
(大人の気を引きたい、まだ理解できていない、今日は体調が悪いなど)
危険なもの、触ってほしくないものを子どもの視野からなくすなど、環境を整えてみましょう
大泣き、かんしゃくを短時間でおわらせるためのコツを探してみましょう。
(そして泣き止んだらほめる!を繰り返しましょう)
子どもの良いところ、今できていて更に増やしたいこと、を具体的にほめましょう
お父さん・お母さん自身が困ったら抱え込まずに誰かに相談をしたり、SOSを出しましょう
肩の力を抜いて、子どもの素敵なところ、面白いところを見つけてみましょう。できそうなことからやってみましょう。
「体罰等によらない子育てを広げよう」
体罰等によらない子育てとは

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木下ゆーき
1989年3月9日生まれ。
笑いを交えた子育て情報を発信する子育てインフルエンサー。ユニークなおむつ替えシリーズや子育てモノマネ動画など、その発想力と表現力は著名人にもファンが多い。TVやラジオ等のメディア出演のみならず、トークライブは過去公演全てにおいてチケットが即完売している。

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