ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「子どもの遊びを考えよう!」

■日時 平成28年4月7日(木曜日)
■出演 特定非営利活動法人 子どもネットワーク可部 委員長 増谷 郁子(ますたに いくこ)さん
■ DJ キムラミチタさん、徳永真紀さん

【徳永DJ】
今日のpapamama smile clubは、『子どものあそびを考えよう!』というテーマでお送りします。
お話しをして頂くのは、特定非営利活動法人 子どもネットワーク可部 委員長 増谷 郁子(ますたに いくこ)さんです。宜しくお願い致します!
まずは、自己紹介をお願い致します。

【増谷さん】
こんにちは、私たち『子どもネットワーク可部』は、"一度しかない子ども時代を大切に!"をモットーに、広島市安佐北区で子どもの育ちや子育ての支援活動を行っています。
具体的な活動としては、子どもたちにバーチャルな世界ではなく、生の舞台に触れあうことで感性を育んで行くための鑑賞事業。
子育て中のパパママたちのための「親の時間」や託児付きの料理教室、親子でのふれあい遊びなどの子育て支援事業。
そして異年齢の子どもたちが群れて遊ぶことでコミュニケーション能力などを育むための遊び体験事業などを行っています。
その中で、今日は2010年度から広島市の委託を受けて実施している冒険遊び場"てらやまプレーパーク"についてお話ししたいと思います。

【徳永DJ】
冒険遊び場"てらやまプレーパーク"では、どんな事をされているのでしょうか?

【増谷さん】
冒険遊び場、プレーパークなどと呼ばれますが、この活動の基本理念は「自分の責任で自由に遊ぶ」ということです。
既存の公園には「ボール遊びをしちゃいけません」「火遊びをしちゃいけません」など様々な禁止事項がありますが、プレーパークには基本的に禁止事項がありません。
火や、土、水、木などの自然の素材を使って、子どもたちが自由な発想で遊びを展開していきます。
数人のプレーリーダーとボランティアスタッフで運営していて、現在は基本的に週3日、木曜土曜日曜日の開催となっています。参加費は無料です。

【キムラDJ】
ぼくはねえ、禁止事項が大嫌いなんです!(笑)
でも、今の時代はなかなか難しいと思うんですが・・・禁止事項がないって、具体的にはどういう事ですか?

【増谷さん】
たとえば、七輪やドラム缶などで火を起こして、べっこうあめを作ったりしますが、「やってみたい!」っていう子どもたちには「どうぞ!」って、自分で火起こしをさせてみたり・・・

【徳永DJ】
へえ~火起こしですかぁ!!

【増谷さん】
そうです。どうぞどうぞ(笑)できるもんならどうぞ!って感じです。(笑)
また、工作などをするときには、のこぎりやなた、小刀などのいろんな工具は使いますが、スタッフはそれぞれの子どもたちの様子を見守りながら、使い方などの説明はしますが、指導をしたり止める事はしません。それ以外でも、危なっかしいことについては、口や手は出さずに見守るようにしています。
なぜかというと、子どもたちは、自分が危なっかしいことをしている時は、危なっかしいという事を自覚しています。
自分にできるかな?とドキドキワクワクすることが大切なんです。

【徳永DJ】
そう・・・すごく素敵なんですが・・・頭では分かっているんですが・・・
でも、ついつい「危ないよ!!」って口とか手が出ちゃいますよねえ~

【増谷さん】
とかく、大人は何でも「危ないよ!」という言葉で済ませてしまいがちですが、乳幼児などはその子の持っているボキャブラリーや経験値が少ないので、例えば「痛い痛いになるよ」とか「アチチになるよ」など、具体的に体験値の中で説明することが大切だと思っています。
特に初めての子どもさんの子育て真っ最中の若い保護者の人たちにそういう話をすると納得してくださいます。

【徳永DJ】
確かにぃ~
その他に、てらやまプレーパークに参加されている親子の様子はどうですか?

【増谷さん】
近隣の子たちは、もちろん自分たち子どもだけでやってきますが、先日も、男の子二人を連れたパパママがやってきたのですが、弟に比べて、お兄ちゃんが手持無沙汰にしていたので「竹で弓も作れるよ。」と声をかけたところ、お兄ちゃん以上に手持無沙汰にしていたお父さんが俄然張り切って、のこぎりや小刀を使って弓作りを始められました。
子どもたちもお父さんと並んでベンチに座って何時間も集中して作っていて、結局午前中で帰るつもりだったようですが、昼食を食べに出かけた後も戻ってきて最後まで遊んで帰られました。

【キムラDJ】
僕たち子どもの頃って、作っていた世代じゃないですか。なんでも・・・竹を削って竹とんぼとか作っていたんで、お父さんは知っているんですよね。そのドキドキを!
だけど、自分の子どもになると「できるかなあ?うちの子に??」とか「危ない目にあっちゃあまずいかなあ??」とか止めちゃいたくなるんですよねえ。

【増谷さん】
先ほどお話したお父さんも、「わあ、子どものころを思い出しましたあ」とすごく楽しそうにしていらっしゃいました。

【徳永DJ】
お父さんが夢中になっちゃったんですね。

【増谷さん】
子どもたちにとっても、自分のパパやママが遊びに夢中になっている様子を見るということは、「あぁ~パパもママも子ども時代があったんだなぁ」と感じることができるんですね。そこがとても新鮮なようです。 

【キムラDJ】
う~ん(笑)いいですよねえ~
学びがたくさんありそうですよね。

【増谷さん】
これをしたらこの子に何かを学べるかも...とか、この子に何かいいことがあるかもとか、学習効果などを求めるのではなくって・・・

【キムラDJ】
あっ!!それはダメ!!(笑)

【増谷さん】
(笑)親子で同じ空間で楽しい体験を共有することを大事にしてほしいと思います。

【徳永DJ】
そこから学ぶことが自然にある・・・

【増谷さん】
そう。

【キムラDJ】
見返りを求めて何かをするんではない!という事ですね。

【増谷さん】
そうです。遊びですから・・・あくまで「遊び」です。
あそびこむという事が大切だと思いますよ。

【徳永DJ】
そういった意味では、あまり気負わずに参加できますよね。

【キムラDJ】
いや~、面白い!!最後にラジオをお聞きのパパママにメッセージをお願いします!

【増谷さん】
以前、頻繁に遊びに来て下さっていたお父さんが、「ここは、子どものドヤ顔が見られるんですよね」と言われていた言葉が印象に残っているんですが、例えば、上手にブランコに一人で乗れたとき、シャボン玉が上手に作れたとき、トンカチで釘がうまく打てたときなど、子どもたちが見せるドヤ顔はとても輝いているんですね。
そして、それを見ているパパママはとても素直に褒めてあげています。
日常生活でブランコに乗れたって別に学習効果はないのかもしれませんが、そのドヤ顔が、お父さんお母さんを輝かせてあげてるんです。
だから、私たちは、子育てで一番大切なのは、できないことを叱るのではなく、できることを一つでもたくさん見つけて褒めてあげることだと思っています。

【徳永DJ】
それが自然にできる場所がプレーパークという事ですね。子どもだけでなくパパもママも一緒に楽しんでください。
今日は、特定非営利活動法人 子どもネットワーク可部 委員長 増谷 郁子(ますたに いくこ)さんに、
『子どものあそびを考えよう!』というテーマでお話しを伺いました。
ありがとうございました。